通信大学生日記

2016秋。自由が丘産能短期大学に入学しました。2018年秋、無事に卒業! 2020年4月 日本福祉大学の科目履修生になりました。 2021年4月 日本福祉大学3年に編入 2023年3月 めでたく卒業しました!

内視鏡のはなし2

翌日。

まさかねえ。そのままラーメン食べて帰ろうと思っていたのにポリープあったなんて。

暴飲暴食して帰ろうと思っていたのに予定が狂った。仕方ない。

2個ポリープ切除したとのことで安静にして過ごす。よかったー、夜勤代わってもらっておいて。でもなんともないから夜勤できたかもなあ。

 

1日静養し、術後2日目の夜勤。

「お腹に力を入れるようなことはしないでください」

まあ大丈夫だろうと出勤。普通にこなす。今日のお昼には少量だけどふんわりした便がでたし、血も交じってなかった。

念のために腰ベルトでもしておこうっと。

 

夜9時頃。

ん?ちょっとお腹がごろごろするな。夕飯をちょっと食べたからモヨウしたかな?とといれに行く。下痢ピーだな。

ん?なんだこの感覚は。

 

「なんじゃこりゃあ!」

 

便器の中が真っ赤っか!思わず声が出てしまった。

便を出すときに「にゅるん」と今まで肛門から出したことのない感覚。やわらかいゼリーのような。でも知っている。この感覚は!血の塊だ!

真っ赤に染まった便器を見て、驚いたけど冷静だった。

 

「ああ、出血ね」

 

ん?ちがうちがう!出てはいけないところから出ているんだった!

女性はこのような光景を見慣れているから、さほど驚かない。それはそれは真っ赤に便器が染まっても。

 

痛みはない。

血の塊も出ている。

肛門って結構繊細だ。

血の塊ってわかる。食物のカスとは違うってわかる。すごいなあ肛門!

1~2時間おきに下痢ピー状態で鮮血と血の塊を出し続けていた夜勤。

 

どうしようかなあ。

 

痛みはないし、気分悪くもない。

そのうち止まるだろうか?

夜だし、代わりの人もいないしで夜勤は続ける。

病院に電話する?明日受診すべき?

 

結局朝になっても出血は止まらず、帰宅後病院に電話する。

「あのー、ポリープ切除したんですが、出血しているんですけどどうしたらいいですか」

病院の事務員が対応するが「心配なら来てみてください」

 

ネットで調べたら、1週間後の出血で死亡した事例もあるので、受診することにした。

 

 

土曜だったので、12時ギリギリに滑り込んだ。

事情を話すと、処置室のベッドに寝かされる。

看護師に症状を説明、出血の程度を尋ねられ、真っ赤に染まった便器の写真を見せる。

「あー、これは入院かもね」ええっ?入院?明日も夜勤なんだけど。

担当の先生はおらず、別のドクターが担当する。検査着に着替えさせられ、点滴を付ける。血液検査とレントゲン、心電図をとる。尿検査も言われるが、さっきトイレに行ったばかりだ。

「あとは造形CTやるかも」

なんだか大事になってきたなあ。

 

しばらくして内視鏡担当した女性ドクターに連絡がついたらしく、来てくれることになった。

夜勤明けでウトウトしていたらドクター到着。

例の写メを見せて説明する。

「出血続いているのなら入院しなくちゃかな」「また出血したらすぐ処置しないと」

ええー、夜勤あるのになー、でも入院なら仕方ないか。有給消化するか。

 

とりあえず、大腸洗浄して再び内視鏡で処置することになった。

 

心配性の外来看護師が車いすで私を内視鏡室まで運んでくれた。

なんだか病人みたいだ。点滴もついてるし。

内視鏡室は前回と同じ女子チームが暖かく迎えてくれた。

「大変でしたね」「びっくりしましたね」と皆さん労ってくださる。

私も2回目だけどなんだか懐かしい場所に帰ってきた感じがした。

鎮静剤、どうしようかな。

術中の会話も聞きたいけど、つらいのは嫌なので鎮静剤を希望した。

 

 

無事手術が終わり、クリップを増やし止血したらしい。

説明を受けたけれど、またぼんやりしていてよくわからん。

「帰っても大丈夫ですよ」「ばっちり留めたから」とドクター。

 

着替えて、お会計して帰宅した。