私の仕事
なんだか早死にしそうな今日この頃です。
毎日夜勤なのですが、朝から出動しているというね。
24時間どころの勤務時間ではないよなあ。
前施設長の定年退職に伴い、施設長にズルズルとスライドされてしまった罰ゲーム中の私です。
前施設長が定年退職するのは半年以上も前からわかっていたのに、人員補充してくれない。
パートも足りない。
シフトを組んでもコマが足りないので、どう組み合わせても組めるわけがない。
法学概論で斉藤先生がおっしゃっていましたが、「介護職のひとはいい人過ぎる」
その通りです。
介護職をやろうなんて人は、自分が犠牲になってでもなんとかしようとする人がほとんどなので、そこに付け込んでいる今のこの世の中は間違っている。
介護業界はもう限界。
基本的人権や労働者の権利なんてまるで無視だ。
うちの会社の場合、ほとんどが素人である。
経営の素人。
介護の素人。
医療知識の素人。
老人の素人。
病気の素人。
施設生活の素人。
社会人の素人。
素人の塊なのに、ちょっと軌道にのり、年数経過し経験ができると、それが正しかったからうまくいったんだ。だからこのままでいいんだ。と思考停止している。
民間企業の参入は悪いことではないけれど、営利重視で老人や職員は商品でしかない。
利益を生み出さないならば価値はない。
どこの会社や企業でもこういった問題はあると思うが、介護業界、特にうちの会社には大問題がある。
甘い汁を吸っているのはほんの一部なので、末端の職員や利用者はないがしろにされている。
利用者に接している職員のホスピタリティで成り立っているのに、そこを適切に評価できる人がいない。
安い時給でパートをやってくれる人は、他に就職口のない人か高齢者、扶養内で働きたい主婦くらいである。
そういう人々に会社が求めるハードルが高すぎて、結局は続かなくなってしまう。
技術はともかく、その日出勤できる人がいなければどうにもならないのだから、数でカバーするしかないのに。
その数を増やせない。
うちの今回の問題は、パートが2人やめたからだ。
以前の施設長は週に2~3日出勤するような人を認めず、月に16~20日出る人を使っていた。そういう人もいてほしいが、その人たちだけで回していたので、当然彼らが辞めれば全く機能しない。
彼らが辞めた原因は、彼らのフロアの利用者のADLが悪化し、手間が一気に増えたことである。
グループホームのように少人数だと、楽な時は非常に穏やかに毎日仕事ができるのだが、入院や骨折、通院などがを経て、車いす生活や食事介助など、介護的負担が以前に比べると多くなる。
仕事としては普通のことだが、これが受け入れられない職員が多い。
長いスパンで、一人の人間の生活のお手伝いである仕事という認識がない。
手間がかかろうがかからなかろうが、介護の仕事には変わりない。
しかし大変なのは確かなので、大変さを克服するには続けるかやめるかの2択になっている。
特にお金にあまり困っていない主婦は、とりあえずやめて、またほかの職場へと移っているのだろう。
この点では、年老いたパートの方が「もう受け入れてくれるところがない」という危機感でしがみついてくれる。が、健康上の問題で、いつダメになってしまうかがわからない。実際に入院などで突然退職している。
上手くいっていたときは楽で良かったけれど、深刻な人材不足に陥ると、他の人が犠牲になるしかない。
とはいえ、一職員に負担を強いるのは厳しいので、結局は現施設長である私が何とかする羽目になる。
正月休みもない。
年休も消化できず、買い上げてももらえず捨てるしかない。
とりあえず、規定のシフトが組めるくらいの入職者が入るまでの我慢とはいうけれど、見通しが全く立たない。
上司には逆切れされるし。
見通しが立たない以上、いつまで我慢すればいいのか、職員に説明もできない。
派遣を入れてくれと懇願しても渋っているし、挙句に事業所の利益下がるけどいいね?と脅してくるし。
ならば収支決算すべてやるから求人やら他の決裁権限よこせと言いたい。
お金の流れがかなり不透明だと不信感満載。
あとちょっとあがいてみて、どうにもならなければ私もやめる。
今の私の使命は、今いる職員たちを守ること。
このまま潰されるなんて御免だよ。
どなたか、うちの事業所で働きませんか?